nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

王子様や騎兵隊

他の産業と同じく、お茶も急須も需要の拡大に対して供給が間に合わない形で拡大していきました。近年の抹茶(粉体の茶)が奮ったのも構造としては変わらないでしょう。

どちらにせよ、その様な状態は需要減、供給過多の過程で低価格化に向かうのは必然です。商いは日々、年々で移ろうものであり、特にアクションを起こさずに淡々と売れている状態で終われる人は幸運な部類に入るのだと思います。

下り坂の産業には行政側からのてこ入れとして、業界外から実際の販売経験を伴わないコンサルタントや顧客が合わない守備範囲外の成功例などを掲げたセミナーなどが開催される様子が見られます。担当者も仕事としてしている事なのでここに是非はなく、参加側がどの様な意図を持っているかの方が重要で、参加しながら質問ひとつ浮かばないようであれば、その方が問題です。

大事なのは、自分がどんな風に商いをしたいのかを先にイメージ出来るのか。そして、それは商いとして成り立ち、生活を支えられるのかです。その為には何をしなくてはいけないのかなのでしょう。

王子様や騎兵隊が突如として現れることなど現実にはほぼ無いのですから。