nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

存在しない品評会茶

実際の話からすれば「全国品評会」やそれに類する基準の出品茶は一般的に流通する茶の原料となる荒茶とは乖離した製品です。その最も顕著なのが「深蒸し茶」とされたお茶でしょう。 通常に流通している「煎茶(普通蒸し)」「深蒸し煎茶」などは生産者が自己…

農薬を使うこと

過日、南洋紅茶からは残留農薬が検出されないのですよとのひと言がありました。日本茶、中国茶、台湾茶からは基準以下、基準以上は別にして検出されます。 何故なのかを考えた場合、製造されている紅茶の9割近くはブロークンタイプとなり、ティーバッグなど…

ただのひとりも。

これまで試飲販売などを通じて、時折「有機栽培のお茶を」とお声をお掛けいただく事があります。私もJAS有機や二者認証の無農薬の製品などを取り扱っておりますので、そちらをご案内しますがその際に 「お客様の安全に関してだけなら有機栽培である必要はあ…

無農薬、有機栽培

農薬に関しての講演を聴講させていただきました。必要以上に農薬について怖いと思っている人が多いのが現状です。生産性を上げる為の資材のひとつが農薬であり、正しく使った際の安全性は一般の方が考えている以上です。 講演中にあった残留基準超過作物とそ…

茶処の名にかけて

2004年に放送された「茶処の名にかけて」(製作:静岡第一テレビ)を見直す機会がありました。番組中の言葉の中で、今なら言わないなと思うフレーズがひとつだけ。 「お茶のいれ手冥利に尽きる。」 シナリオも無いドキュメンタリーでしたのでその時に素直に…

責任の所在

百貨店での販売でご縁が出来て十数年来のお付き合いとなるワインがお好きなお客さま。山峡や蒼風が好きで、他のところでも山峡などの名前を見かけると買ってみるのですよとのこと。とてもよくわかるお話です。私もワインが好きで、バーなどのメニューにピノ…

人の使命

人は経験と齢を重ねた時、次世代を育てる役割を持つ。そうなれるように生きるのが人であると信じている。 先人、先輩諸氏に自らが未だに教えられ、庇護されているとしてもだ。その庇護に感謝しながら、先達が口にするキサマ如きがとの指導も飲み込みながら届…

ビビったら負け

過日、お客さまとの会話。妄想に近い位のイマジネーションとビビらない事がお茶を上手にいれるのには大事です。 さて、妄想とすると何ですが、サイエンスフィクションの領域なのでしょう。拝見や観察を続けて行く中で、視覚情報と官能を組み合わせながら、茶…

これからの買い物

如何にして売らないかがここ5年のテーマでした。売上を上げるのを止めるのではなく、目の前の売上を追うのではないようにです。 必要なモノを買う行為はアマゾンに敵わないことを認める。通常の売り方で対アマゾンとした場合、地域密着の生鮮三品購買顧客の…