nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今の日本茶

どの様にしてもそれなりに飲める葉を持つ植物が「チャ」です。炙ったり、茹でたり、炒ったり、蒸したりと様々な加工が行われ、保存性が高く、いつでも飲めるようにもなっています。 日本においてもそれは同じです。広く販売されている蒸し製緑茶のメインスト…

あれから4年。深蒸し茶とは何か。世界お茶まつり2013

深蒸し茶とは何かをテーマとした聞き取り調査と報告書づくり。その一環のディスカッションが行われてからほぼ4年が経ちました。換金性を追う事が宿命である農産物のチャは飲料としての存在から粉末の食材への移行が加速しています。チャを原料とした乾物の行…

深蒸し茶と呼ばれたお茶

時代を席巻した「深蒸し茶」と名付けられた緑茶。静岡茶共同研究会の報告書深蒸し茶のルーツを読み直しています。 ※深蒸し茶のルーツはPDFでのダウンロードが可能です。お読みになりたい方は下記のリンクへ。 http://www.geocities.jp/nihonsadojuku/kyodo.h…

産地でのモノづくり

生活雑器として望まれ、その中で偶さかに極めて高い精度を要求され応えて来たのが常滑急須です。 常滑で急須を作ること。 国産の陶製急須で最大の生産量を誇る土地で急須をつくる。ベテランの職人が急須づくりを日常としている土地での新規参入はハードルが…

昔ながらの幻想

昔ながらの方法に過大な期待をするのは一般の方か、広告などを仕事にしている方がイメージを利用して媒体作ってしまう場合が多いようです。 馬車から自動車、動力の人力から電化などの例を見るまでもありません。工夫と失敗の積み重ねの先に今の私たちの生活…

お茶の保管

お茶の保管に関して、茶缶はどの様なものがいいのでしょうとご質問をいただく事があります。錫(ピューター)や銅は元より、木製、他の金属製の茶缶もあります。見た目は良くてもダメなのはアクリルやプラスチック、ガラスなど遮光性の低いものです。これは…

今が行き時

常滑に行かれるのであれば、泊まり掛けをオススメします。 京都や奈良のように荘厳華麗な神社仏閣などはありませんけれど、焼き物が産業となり生活に溶け込んだ土地は見所がいっぱいです。 次に行った時に、と思われるかも知れませんが次というのは中々来な…

歴史にならない昔

先日、担当させていただいた大学の授業にて1981年のテレビ放送を題材とした時、私達はまだ生まれていませんとの声。当時生まれた人が36歳。彼、彼女達よりも16歳年上になるのかと改めて考えた一瞬でした。 さて、番組は味付けの茶(着味茶)が東京の消費者セ…

世界の縮図

きっと多くの人が自らのフィールドでは気づいている事と思うのですが、仕事としているからといって、その事の専門的な知識を有している訳でもない事。雇われている人であれば尚更である事。 自分のいる場所は世界を形作るもののひとつであって業態が変わって…