nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

コーヒー、プリン、インスタントラーメン

コーヒーは喫茶店にある「高いモノ」だった。子供の頃、母が買ったインスタントコーヒーにクリープをいれて飲んだのを思い出す。自分にとって身近なコーヒーやプリン、ラーメンはみんなインスタントだった。 忙しそうにしている母が時折、アルミのカップにプ…

作る人、売る人、買う人

常滑の急須を作る方たちとご縁が出来て、18年近くになります。その分、皆さんも歳を重ねて年齢は60代後半から70代後半に。 自らを職人だからねと笑う人たちが作り出す品は、作家を語る人たち以上の物ばかりです。粘土を原料とした手作りとは思えない精度。部…

お茶を扱う者がお茶をいれる意味

茶業者となって2年目からやぶきたでは無い品種茶を扱うようになりました。 品種茶とは何か、お茶をいれるとはと考えながら、本格的に販売を開始したのは静岡伊勢丹B1Fおいしいふるさと村で摩利支の販売を始めた2001年10月末です。 ただお茶をいれるのではな…

日本茶が分かるようになれたらいいなあ

園地で健やかに育てて、適期で摘採。摘採後の生葉の取り扱いと葉の様子に合わせて、製茶理論に沿った製茶を行うこと。 酵素失活を水蒸気で行い、揉んで乾かす事を基本とした製造時間が短い蒸し製緑茶はとても分かりやすいシンプルなお茶です。 それ故にごま…

美味しいだけではない

昨夜、僅かな時間ですが業界外の立ち位置で茶の審査に関わってくれている友人と話をしました。 コーヒーやワインの話題から日本茶の話題に。マシンで一般の人の期待値をクリアするコーヒー、そしてニューワールドのワイン、どちらも美味しく作り込まれている…

お茶のいれ方は提案のひとつ

お茶のいれ方。お湯や水、お茶の葉の質や量などを考え、道具にも気を配りますが実際には、こんな風にも入りますよといった提案でしかありません。 沖縄などの硬度が高い水質の土地を除いて、日本茶と日本の水の相性は非常によく、低い温度から高い温度まで、…

テイスティング

お茶のテイスティングと横文字で書くと、ワインなどのシーンを思い浮かべて、産地を当てたりするようなものの様に思われるかも知れません。 実際には違います。 製茶問屋が行う審査(拝見)は荒茶を仕入れる際に茶以外の異臭(煙臭、油臭、薬臭)が無いか、…

はじまりの急須

昨日、飲食店への納品に伺った際に、石部さん平型の急須って本当にお茶が美味しくはいるんですねと弾む声でお伝えいただけました。 平型急須は常滑の急須職人にとっても作り難い急須ですが、お茶をいれる人にとっての「はじまりの急須」がテーマになっていま…

お金がお茶に向かう

お茶も急須も売れないなどと業界では言われていますが、数年前から首都圏など人口が集中している商圏には他業種の余剰資金が茶関連のビジネスへと流れているのを感じます。 好む好まざるを別にして、2020年の東京オリンピック開催に向けて「日本」をテーマと…