穀雨の日に
2020年4月19日、日曜日。暦は穀雨。
暦を連想することを忘れてしまうような快晴。
十余年続いていた百貨店での4月の新茶販売が災厄で無くなり常々、考えていた園地からの中継をブレケルオスカルさんと行うことが出来ました。
私の仕事の中で日常となり、当たり前の風景と思っていた茶園の様子に初めて見ましたのコメントがあったり、様々な質問が飛び交う時間ともなりました。
園地は観光の場所ではないこと、新芽は大事な換金物であることなどもお話しをして、この状況が収まったら夏の雑草取りを一緒にしましょうと伝えられたのは上出来だったと思います。
これまでも良いことがあれば、悪いこともあり、心から楽しいと思った矢先、突然に足元が崩れるようなこともありました。
禍福は糾える縄のごとし、人間万事塞翁が馬は心に刻む言葉になっています。
望むと望まざるを別に、強制的に環境が変わり、出来ていたことが出来なくなりましたが、それはその逆もあるとも思えています。
私の個人的な状況としては、注意をしているとは言え、感染の脅威を心の何処かに抱えながらの販売よりは良かったのかとも。
そして、今日は大きな雨音が響く朝です。正に穀雨を思い出したような。
植物を育て、実りを助ける雨の暦が穀雨。お茶の木にももちろん、恵みの雨です。
これからも日本茶が織り成す素晴らしい世界、楽しさを伝えていこうと思います。よろしくお願いいたします。