人は大人になる事を希求し、それを成さねばならない
人は経験と齢を重ねた時、次世代を育てる役割を持つ。そうなれるように生きるのが人であると信じている。
先人、先輩諸氏に自らが未だに教えられ、庇護されているとしてもだ。その庇護に感謝しながら、先達が口にするキサマ如きがとの指導も飲み込みながら届かぬ未来に繋がる何かに取り組む。
それは先人の知と想いを繋げる事だ。
全ての人において、未来は確実に減じ、終焉を迎える。それは常であり覆される事ではなく、覆していい事では無い理。
齢を重ねた者が自らを子供だなどと言うのは卑怯者の言い逃れ以外の何物でもない。
人は大人になる事を希求し、それを成さねばならない。その事について及ばぬとの自覚があったとしても歩むのだ。
明日、この世から消えるとしても先人から渡された何かを次に伝えられる存在となろう。叶わずともそうであろうとしながら。
それがそれこそが人の使命だ。