nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

お茶なんて買いませんよ

茶業界などで20代から30代など若い世代への日本茶の提案がとされますが根本的な部分で間違えているように思えます。

特に20代はリーフタイプの日本茶を嗜好する人は極々少数派です。生活の中でペットボトルを飲み、仮に茶をとなった場合、ほぼ家や親から貰う物で買ったりしません。私の世代でも、今でも変わらないので顧客となるようにとする提案は余り意味を持ちません。
 
では、どうするのかとなれば、家から急須を無くした世代がキーワードです。10代後半から20代の子供がいるような、50~60代がそれに該当します。
 
そして、その世代は加齢と共に日本茶を嗜好するようになって来ているのを販売の現場でも感じます。
 
40代から60代は比較的高価格帯の急須や茶葉茶葉を購入出来る世代であり、該当世代の需要の喚起がテーマのひとつです。特に男性が手ずから日本茶を人にいれる様子(対象は20代~30代へ)の露出度が高くなれば、日本茶に対しての印象は変わっていくように思います。
茶業関係者は人に買わせたい、売りたいなどと言うのではなく、先ずは自分からです。
 
若者も必ず年を取っていくこと。自分が年を重ねた時のいいなあと思えるような姿を想像出来るように。
 
和服や茶室、田舎の風景ではなく、街や洋装、テーブルでいいのです。

日常の中で日本茶を楽しめる姿、手ずから自分に人にお茶をいれること。そこにこそヒントはあるように思います。