nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

好きな仕事、仕事を好きになること

お茶屋になった人と生まれた時からお茶屋だった人。どちらも苦労はありますが、売れてた時お茶屋に生まれ、そのまま後を継ぐと、既に仕入先や卸先を含めた売り先があり、お茶では無く「モノ」になってしまうのだろうと感じる事があります。
 
生産者も同様で、元から生産者の家に生まれ、作業や機械の使い方は分かっても、何が起きているのか又は製茶の理屈がわからない生産者も少なくない時代。
 
これはお茶に限ったことでもなく、「売れた時代」の次に来る事です。一世代前の顧客とマーケットによって成り立っているのでしょう。売れている時代が続いていれば全く問題はありません。作る側と売る側も万々歳です。
 
そうでなくなった場合にはどうするのか。やはり自らの扱う物についてを学ぶところからが重要です。
ルーチンワークとはしない。起きていることについて考察をする。栽培であれ、製造であれ、販売であれです。扱い品をただの「モノ」として見ないこと。その中でそのモノの歴史を学ぶ事も必要です。歴史から売らんが為の情報や言葉を漁るのは愚の骨頂。
 
分かろうとする事、学ぶ事。それは好きな事であれば出来ます。結局は好きな事を仕事とする。または仕事を好きになる。それが起点なのでしょう。