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nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

お茶の品種をとりまく事柄~その⑤

茶の品種をとりまく事柄<その5>

お茶はお米と同じく一般消費者に対して値段を指標に売り買いがされた食品です。「例えば100gで1500円ならお使い物に、600円なら自家用に」など中身がどのようか、ではなく「金額」が選択理由の中心に来ています。故にほとんどの消費者は個性よりも「値段相応で普通に美味しいものであればいい」と考えています。

そして、業界はその値段相応の価値を維持する責任を担ってきたとも言えます。お茶はそのように扱われ、消費されてきたものなのです。

ただ、この見えない価値が今となって首を絞めることにもなっています。二十年に渡って「お薦めのお茶は?」と問われて「1000円のお茶が」と答えられている事に違和感を持たない方は少なくありません。でも、燃料や資材費などコストは上昇しているのだから、20年前と同じ価格で価値が維持されるなどということはあり得ないでしょう。

販売の現場で品種が云々など語る販売者は極々少数派に過ぎず、一般的にはお茶に品種があるなどということは100人に聞いて100人が知らず、101人目でやっと知っている人に出会えるかも知れない程度です。これは私が10余年に渡って試飲販売をしてきた中で知った現実です。

知名度も無く、好き嫌いがはっきり分かれる「品種」といったような「売るのが面倒な商品」はこれまでの販売の流れからも考えても、敬遠されるのは道理であり、品種茶が単品で世に出てこなかった大きな理由のひとつになってもいます。