nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

商いの秘密を公開します。

さて、今回はとても読んだ人が得な事を書きます。私の商いの秘密なのでちょっと勿体ないのですけれど。
 
急須を持っていない。ペットボトルのせいでリーフが売れない。茶業者がそう思っていてくれるのは実に助かっています。
 
ペットボトルは茶という飲料の裾野を広げてくれて、飲料メーカーが有名な俳優を使い、お金をかけてお茶の宣伝もしてくれています。テレビやペーパーメディア、インターネットでの動画配信などこれでもかの勢いです。
 
茶業者の言う通り、急須でいれたお茶の方が美味しいとするなら、積極的に飲んでもらう機会を作ればいいのです。その美味しさに触れた人が急須を持っていないなら、売るチャンスです。既に持っているモノを更に買っていただく事よりもハードルはずっと低い。
 
お茶はいれようと思いさえすれば、大した手間ではないのです。料理をするのに比べれば何倍も手軽です。お湯を沸かして注ぐだけです。時間もカップラーメンを作るより短くて済みます。
 
煎を重ねて変わる味わいや、ペットボトルやビン詰めの茶などとは異なる、「出来たて」の美味しさが僅かな時間で楽しめ、そこにちょっとした工夫で得られる達成感のオマケまであります。
 
他の業界の人が、茶と急須という文字を空欄にし、市場と商品提案の視点で見ればこんなに売れる土壌が出来ているのかと驚くのでは。
 
さて、というわけで、真面目に取り組めばお茶も急須も売れるのです。その事に気がつかずにいてくれると私の商いはとても楽で助かります。
大事なのは商いは飽きないであること。お客さまの為にの気持ちで仕事をする事です。