nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

農薬を使うこと

過日、南洋紅茶からは残留農薬が検出されないのですよとのひと言がありました。
日本茶中国茶台湾茶からは基準以下、基準以上は別にして検出されます。
 
何故なのかを考えた場合、製造されている紅茶の9割近くはブロークンタイプとなり、ティーバッグなど高品質なものではないことなどが理由のひとつではと考えられます。
 
農薬は資材であり、タダでは無く噴霧にも労力と時間が掛かります。そして、広大な面積と気候は摘採と製造が連続的にされていること。
安価なものに費用は掛けないのはどの世界でも共通です。
 
以上を念頭にして考えてもましょう。
恒率乾燥が必須となる高品質な烏龍茶や製品の美しさが製品の価格に直結する中国緑茶などは原料となる茶葉の品質が問われます。
 
虫害や病変による新芽を少ないようにするにはどうするのか?方法は3つです。
 
①病変や虫害などの被害葉は摘まないようにする。
②防除などの管理によって病変、虫害を防ぐ
③技術としてオーガニックが出来るようにする

①と③は技術と経済的な面で非常に困難です。②が最も現実的ですが、農薬の希釈率や使用から摘採までの期間を守ることなど「生産者」の理解と使用方法を守る部分が必ず必要になることを忘れてはいけません。
 
防除履歴や防除の方法、製品の残留成分の確認もセットとなれば慣行が最も高品質になるのは本来、当然の流れです。