茶処の名にかけて
2004年に放送された「茶処の名にかけて」(製作:静岡第一テレビ)を見直す機会がありました。番組中の言葉の中で、今なら言わないなと思うフレーズがひとつだけ。
「お茶のいれ手冥利に尽きる。」
シナリオも無いドキュメンタリーでしたのでその時に素直に口をついた言葉だったのだと思います。
自分がお茶をいれる事に一生懸命だったんだなと振り返ります。
私はお茶をいれるのが上手かと問われれば上手でしょう。下手では私の仕事は出来ないので当然といえば当然です。今の私にとって大事なのはお客さまがご自分でお茶をいれて楽しめる事です。私がお茶を美味しくいれる事ではありません。私はモノ売りなのです。
人見知りな自分が接客業をする不思議な縁を感じながら日々を過ごしています。もう会う事が叶わない人達の笑顔に励まされながら。