nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

お茶と急須は同じもの

2014年2月に平型急須の主力展開を始めて、概ね4年です。手づくりの品故に、大量にとはなりませんが、同コンセプトの総生産は数千個です。作り手ほか販売に携わる取り組み先、そしてお客さまのおかげです。
販売数の噂や視覚面での訴求力も相まってか、類似品も出回るようになりました。それも業界の常であり良いことです。他の方々も私たちの試みをヒントにして更に良い品を世に出していく工夫をなさってくださればと思っています。
 
作り続けることは常に最良を目指すことです。ベテランの急須職人であっても慣れない面倒な形状の急須ですが、生産と販売を繰り返し続けていく中でサイズや全体のバランスが洗練されるのを品物から感じます。
そして、正に一期一会である焼物としての美しさにも気づきます。
  
高精度の仕事と人の手が及ばない偶の結晶である急須と、高品質を目指した生産を重ねていきながらも、野趣を失わない日本茶
私の心が動き、真剣になるものの本質はどちらも同じです。
 
それらをお客さまが普通の日常で楽しめる世界をつくる手伝いが私の商いなのでしょう。
小さな商いですが、とても楽しく、やりがいのある仕事が出来ています。本当にありがたい事です。
 
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