nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

品種茶やシングルオリジン

シングルオリジンや品種茶と言われますが、その内容を担保するのは生産者の申告が根拠になっています。
 
例えば、生産者が繁忙期などで混乱し、意図せずとも異なる品種を「香駿」としたら、それが香駿でなくとも「香駿」としてまかり通ってしまうものです。
 
そして、品種は香駿であっても製造による差異は必ずあります。天候や摘採期や摘採方法、製造まで含めて生まれる「差」です。その「差」も含めて「香駿」として売れる品質や特徴を有していること。
  
園地で特徴があろうとも、乾物の状態になった茶は外観および内質の拝見の経験がある者でなければ判断に窮することでしょう。

茶園で「香駿」である事は勿論ですが、製品としても「香駿」になっていなければお話しになりません。品種の特徴も含めて内容を担保すること。これは何も香駿に限らず、シングルオリジンや品種茶とした販売を行うのであれば、売る者に課せられた責任のひとつです。