nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

昔ながらの幻想

昔ながらの方法に過大な期待をするのは一般の方か、広告などを仕事にしている方がイメージを利用して媒体作ってしまう場合が多いようです。
 
馬車から自動車、動力の人力から電化などの例を見るまでもありません。工夫と失敗の積み重ねの先に今の私たちの生活や仕事があります。

「楽に」ではなく、「もっと良い品を」。出来なかった事をやれるようにしていく。それが技術を活かすという事です。品種の導入や製茶機械に関連する様々な機器は今でしか作れない良茶の生産を可能にもしています。
 
マンパチ(蒸籠)の時代にはコントロール出来ないような一瞬の蒸熱や、パワフルな粗揉機の登場はそれまでには作れなかった茶の製造を可能にしました。
 
茶製造において製茶機械は道具であって、使うモノであり使われるモノではありません。この機械は茶葉に対して何をしているのかを理解してこそ意味が見えてきます。
 
ボタンの掛け違いが始まるのは楽をしてお金になる事へ偏った時なのでしょう。
 
これは茶に限った事でもなく、皆さんのまわりでも気づく部分がある筈です。