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nishikien’s blog

お茶に纏わる事柄をつらつらと。

良い品を未来に繋げられないのは誰のせい?

「君みたいに話して伝えなくてはもう品物は売れないのかねえ。」

「難しいでしょうね。今のお客様のほとんどが好き・嫌いくらいでしか品物を見ることが出来ていません。良い・悪いではないのです。良い品の”良い部分”を伝えなくてはいけないでしょう。」

「以前は違ったと思うのだけれどね。」

「数十年をかけて、良い品物を真似た品物が溢れました。漆器みたいに見えるプラスチックの器、手書きのように見えるただのプリント、便利と言う言葉で飾ったガラクタ。どれも安くてそこらじゅうに有ります。本物の方が少ないと言ってもいい。安いものを買う時、人は大して考えないので、どんどんバカになり、品物を見ている気で見ているのは値札か、もしくはコマーシャルのタレントの顔。商品づくりとは全く関係がないタレントを使うのは売りやすくする為だけです。
昔は売る側に商品知識があり、販売時にその品物の良いところなどをちゃんと伝え、顧客も勉強をしたのだと思います。これからの時代、良い品が作られる環境を残していくことをするのなら、顧客を目利きにしていかなくてはいけないんだと思っています。」

「私自身、販売は大変ですが、いい時代でやりがいもあるなと感じています。動物と同じで楽な時は人は何も考えません。危機感がある時は能力をフルに使ってでもなんとかしようとする。ただ、お茶にしても、急須にしてももう、最終コーナーであることは間違いないでしょう。良い品物を未来に繋げられない責任は誰ではなく自分たちにあり、そういう時代ですね。」

「大変な時代だよねえ。」

「ええ、ホントに。でも、これも順番と役回りなのでしょうね。」